2021年3月28日 礼拝説教
「十字架の主イエスを信じる」
音声↓


(新約聖書)ルカの福音書 23章32~49節

32 ほかにも二人の犯罪人が、イエスとともに死刑にされるために引かれて行っ た。
33 「どくろ」と呼ばれている場所に来ると、そこで彼らはイエスを十字 架につけた。また犯罪人たちを、 一人は右に、もう一人は左に十字架につけた。
34 そのとき、イエスはこう言われた。「父よ、彼らをお赦しください。 彼らは、自分が何をしているのかが分かっていないのです。」彼らはイエスの衣を分けるために、くじを引いた。
35 民衆は立って眺めていた。議員たちもあざ笑って言った。「あれは他 人を救った。もし神のキリスト で、選ばれた者なら、自分を救ったらよい。」
36 兵士たちも近くに来て、酸いぶどう酒を差し出し、
37 「おまえがユダヤ人の王なら、自分を救ってみろ」と言ってイエスを 嘲った。
38 彼らは、「これはユダヤ人の王イエスである」と書かれた罪状書きを イエスの頭の上に掲げた。
39 十字架にかけられていた犯罪人の一人は、イエスをののしり、「おま えはキリストではないか。自分とおれたちを救え」と言った。
40 すると、もう一人が彼をたしなめて言った。「おまえは神を恐れない のか。おまえも同じ刑罰を受けているではないか。
41 おれたちは、自分のしたことの報いを受けているのだから当たり前 だ。だがこの方は、悪いことを何もしていない。」
42 そして言った。「イエス様。あなたが御国に入られるときには、私を 思い出してください。」
43 イエスは彼に言われた。「まことに、あなたに言います。あなたは今 日、わたしとともにパラダイスにいます。」
44 さて、時はすでに十二時ごろであった。全地が暗くなり、午後三時ま で続いた。
45 太陽は光を失っていた。すると神殿の幕が真ん中から裂けた。
46 イエスは大声で叫ばれた。「父よ、わたしの霊をあなたの御手にゆだ ねます。」こう言って、息を引き取られた。 
47 百人隊長はこの出来事を見て、神をほめたたえ、「本当にこの方は正 しい人であった」と言った。
48 また、この光景を見に集まっていた群衆もみな、これらの出来事を見 て、悲しみのあまり胸をたたきながら帰って行った。
49 しかし、イエスの知人たちや、ガリラヤからイエスについて来ていた 女たちはみな、離れたところに立ち、これらのことを見ていた。

(旧約聖書)イザヤ書 53章4~6節、9~10節

4 まことに、彼は私たちの病を負い、
 私たちの痛みを担った。
 それなのに、私たちは思った。
 神に罰せられ、打たれ、苦しめられたのだと。
5 しかし、彼は私たちの背きのために刺され、
 私たちの咎のために砕かれたのだ。
 彼への懲らしめが私たちに平安をもたらし、
 その打ち傷のゆえに、私たちは癒やされた。
6 私たちはみな、羊のようにさまよい、
 それぞれ自分勝手な道に向かって行った。
 しかし、主は私たちすべての者の咎を
 彼に負わせた。

9 彼の墓は、悪者どもとともに、
 富む者とともに、その死の時に設けられた。
 彼は不法を働かず、
 その口に欺きはなかったが。
10 しかし、彼を砕いて病を負わせることは
 主のみこころであった。
 彼が自分のいのちを
 代償のささげ物とするなら、
 末長く子孫を見ることができ、
 主のみこころは彼によって成し遂げられる。

出典『聖書 新改訳2017』©️2017新日本聖書刊行会